From KSRG ✰「 神の言葉 [聖書]は とこしえに残る」(10)

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《 神の言葉 [聖書]は とこしえに残る 》(10)


⬜ 西暦一世紀、イエス・キリストが昇天され、

イエス・キリストの教えは、ヤハウェ が 望まれるところまで、宣べ伝えられた、ということは、以前にも お伝えしたと思います。


そして、西暦一世紀 に おいて、  聖書 は、創世記 から マラキ書 までの 全39巻 の 聖典でした。



ただ、
当時 の 14万4千人 級の者たちの ために、イエス・キリストの 一部の弟子たちが用いられ、


マタイ、マルコ、ヨハネ福音書を書き記し、ルカは福音書
使徒行伝を書き記しました。


パウロは、14 の手紙を書き記す という 使命が与えられました。


そして ペテロ は 2つの手紙を···。
 

また、先ほど 述べた、福音書を 書いた ヨハネは、さらに3つ の手紙と黙示録を書き記す特権が与えられました。


そして イエス・キリストの 異父兄弟 の ヤコブ と ユダ も イエスが昇天するまでは、イエスの弟子になっていませんでしたが、後にキリストの弟子となり、それぞれ重要な手紙を書き記すという 特権が与えられました。



とりわけ これらの 手紙 は、
当時の 14万4千人級の人々が、ヤハウェから召して頂いたことへの 感謝を保つ 助けになったことでしょう。


但し、これらの手紙が聖典として加えられたのは、ずっと後のことです。



では、先ほど 述べた、
キリストの弟子たちの書き記したもの、
一般に新約聖書として 認識されているもの とは、何なのでしょうか?



新約聖書というのは、
要するに、旧約聖書をもっと 分かりやすく説明した解説書のようなものと 言うことが出来ます。


よく精査されると、 両者は互いに 補足し合っており、調和が取れていることに得心がいかれることと思います。 



ですから、旧約聖書ユダヤ教の書物で、
新約聖書は おもに キリスト教の本という、このような分類の仕方、これは間違っていると言えます。


テモテへの第ニの手紙 3 章 16・17節 に、このように書かれてあるとおりです。


「 聖書は、すべて神の霊感を受けて書かれたものであって、人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益である。
それによって、神の人が、あらゆる良いわざに対して十分な準備ができて、完全にととのえられた者になるのである。」


聖書は 旧約聖書も、新約聖書も、すべて、全巻、神の霊感をうけて書かれたものであって ····と言うことです。


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それでは、

先回 幾つか お知らせしてありました、 聖句を 一つ ずつ見ていきたいと思います。 


まず 今回は、
○ コリント(一) 手紙 1:27―30

ここを見てみますと、


ヤハウェは、
「 知者を辱めるために、この世の愚かな者を選び、強い者を辱めるために、この世の弱い者を選び、有力な者を無力な者にするために、この世で身分の低い者や軽んじられている者、無きに等しい者を、あえて選ばれた····。」

と書かれてあります。


29節には、
誰もヤハウェのみ前で 誇ることのないためだと、

あなた方が キリスト・イエスにあるのは、神ヤハウェによるのである。

とあります。


このことは、 新約聖書の筆記者について 見ていかれても 分かりますが、
ある者は、元 取税人、ある者は漁師、またある者は 石工職人と、


彼らは 皆
当時の ユダヤの体制からすれば、決して重んじられているとは言えないような人たちだったということです。


と言っても、
筆記者すべてがそうであったわけではありません。


例えば、ルカは当時の医師、そして 歴史家としての名を有していました。
(コロサイ 4:14 をご参照下さい。)


そして、パウロです。

この パウロはある意味 特異な存在と言えるでしょう。
   

パウロが、どのように特異な存在だったのかということ なんですが


それを理解するために、


例えば、
12 使徒と呼ばれる キリストの弟子たちについて、見ていきますと。
12使徒イエス・キリストから直接 使徒職の任命を受けた者たちでした。

( ※ 12使徒 の一人である、イスカリオテのユダ はイエスを裏切ったことにより使徒では なくなったので、後にその欠員を埋めるべく、別の者(マッテヤ)が使徒として任命を受けることになりました。 使徒行伝 1:15—26 をご参照下さい。)


そのようなわけで、
使徒職というのは12人で


当時 新しく信者になった人々は、 使徒として任命を受けた その 12人の者たちから教えを受けていました。


そのように、人を教えることができた者は、基本的には、12使徒だけでした。


( • 使徒 6:5 には、
この12使徒たちによって、特別に 7人の者たちが、 宣教者としての任命を受けた様子も記述されています。

• また 後に、テモテと言う若者に関して、テモテはパウロが手を置き、教える資格を得たことが分かります。

その他には、誰が 教える資格があった などの詳細な情報は聖書には残されておらず

※ エパフラス などの、教える資格の有った 少数の者たちがいたようですが、ここでは あえて説明はいたしません。


ちなみに、当時、聖霊を受けた120人の人々も、その全員が人を教える事が出来たわけではなかったようです。)


そのように、当時は12使徒が中心になって教会が機能していたことが分かります。


そして その中でも、特に柱となっていたのは ペテロ、ヨハネヤコブ でした。



ただ、異邦人に関しては、ほとんどの 異邦人は、パウロによって 教えを受けていたと考えられます。

(だからと言って 当時の教会に、今のような 上下関係や、派閥などはありませんでした。)

• 補足情報 •
但し、西暦 55〜56年頃 当時 特異な地域であった、コリントの教会に関しては、多少の派閥があったようです。
キリストが昇天された後、二十数年 後の この頃になると、コリントの教会は、ある意味 霊的に がたがた でした。(コリント(一) 3:1―7 をご参照下さい。)



話を戻します。

では、このパウロ、先ほど 特異と言いましたが、


パウロはどのように特異だったのか。

パウロは イエスから任命を受けた 12使徒 の中には 入っていませんでしたが、

使徒として、教える資格を有していました。


いったい 誰から任命を受けたのでしょうか?


そして、
実は、この パウロの書き記した 14 の手紙は、


エスの 他の弟子たちが書き記した 福音書、手紙、そして 黙示録 これらを ひも解く ための 解説書となっているわけです。


では くり返しますが、 パウロは誰から使徒職の任命を受けたのでしょうか?


それは、

ガラテヤ人への手紙 1章 1節 に、 次のように書かれてあります。

「 人々からでもなく、人によって でもなく、イエス・キリストと彼を死人の中からよみがえらせた父なる神(ヤハウェ)とによって立てられた 使徒パウロ、」


つまり パウロは、唯一 ヤハウェイエス・キリスト から 直接 使徒としての任命を受けた 人物だったと 言うことです。


そして パウロは聖書を読み解くためのキーマンだったと言えます。


現在、14万4千人 として 聖霊によって証印を押されている者たちにとって、パウロの書いた手紙は ある意味 奥義です。


使徒ペテロも、第二 の 手紙の 3章 の中で、確かにパウロの手紙は 難解過ぎて 分かりにくいと言うことを認めています。)


とはいえ、パウロの書き記した14の手紙は、先ほども述べましたように、福音書 や、他の手紙、黙示録を読み解くための、読解書とも言えるわけです。


さらに、これも くり返しますが、新約聖書旧約聖書 の 読解書でもあると言うことでした。



では、新約聖書の説明だけで 聖書は 十分 理解 出来るのでしょうか。


一般に 聖書 自体は、 完成されていると言われていますが、


ヨハネの黙示録20章12節にあるように、今後も増え続けていくと言うことです。


つまり、一言で言うと、
まだまだ説明が十分ではない、足りていないと言うことです。



では 次回 から、その キーマン パウロについて、できるだけ深く考察してから、いよいよ その手紙の奥義に入っていきたいと思います。

もちろん、
先回挙げた 残りの 聖句の解説も含めつつと言うことです。


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