From KSRG ✰「 神の言葉 [聖書] は とこしえに残る 」(11)

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《 神の言葉 [聖書] は とこしえに
残る 》(11) 



⬜ 今回は 使徒パウロについて 考察していく、と言うことですが、


その前に 補足情報 として、


12使徒たちは、どのようにして任命されたのかについて まず 考えてから、

その後、パウロ使徒職について お話出来たらと思います。



まず、初めに、

ルカによる福音書 6章 12節 以降を見てみますと、


イエス・キリストは、12使徒たちを 選び 任命するために

「 夜を徹して 神(ヤハウェ)に祈られた 」

と 書かれてあります。


何を 祈られたのでしょうか。


12人を選び、任命することは イエス に託されていたんです。



ですから、
ここで イエスが祈ったことは、ヤハウェに12人を選んでもらうこと ではなく



そのような、重要な決定をするにあたって
識別力や洞察力を働かせることが出来るように、助け や 導きを祈り求めたということです。



それで、
最終的に、この12人は イエスが選んだと言えます。



ただ、この12人の中から、イエスを裏切る者が出てしまいました。


実は12人の内の一人がイエスを裏切るということは、預言されていたことでした。


それで、そのことに関して疑問が生じるかもしれません。


完全だった イエスが、識別力、洞察力を働かせ、選び出したはずの 12人では なかったのかと。



その12人から 裏切り者が出るなどと いうことは、理解しがたいと感じるかも知れませんね。



そのように疑問を抱かれる方のために、その点について 少しだけ ····。


裏切り者となったのは、ユダ・イスカリオテ ですが、

このユダ・イスカリオテも 初めから そのような要素、疑わしい面があったわけではなく、イエスが選び出した時には、とても 忠実な弟子の一人でした。



むしろ、弟子の中で、仲間内でも信頼を得ていた ユダ・イスカリオテ ですから、
エスを裏切ったことには、他の11人も まさか と、 驚きを 隠せなかったと思います。


ですから、これは 言い変えれば、12人の誰もが、裏切り者になってしまう 可能性があった と いうことです。



それほど、悪魔が強力だということを思いに留めて置かなければならないでしょう。

(※ ユダ・イスカリオテが、どのように、悪魔にすきをつくり、イエスを裏切るまでに至ったのか、福音書から読み取ることができます。)



そのように、

残念ですが、ユダ·イスカリオテが、イエスを裏切る形で
12使徒に欠員が出ました。



それで、その欠員を埋める必要があると、高次元側が判断した ということです。


ここから 一つ 言える事として、高次元 側 も この ‘’ 数字 ‘’ というものを ある程度 重視していると言うことが分かります。



しかし、少し考えてみると ですよ、

後に、パウロ使徒として 任命 されるわけですから、


あえて、急いで その欠員を埋める必要はなかったのではないでしょうか。



そのことについては、
この時点で 一つだけ述べるとすれば、


これは、前回でも触れたことですが、パウロ使徒職は、色んな面で、特異だった


パウロは、他の12使徒とは ある意味 別格だった と言うことです。

( だからといって、パウロが 他の12人と比べて 特別 優れていたと言うことではありません。)


そして
さらに別の点からも考察していきたいと思います。


使徒行伝 1章 4 節 でイエスはこのように述べました。

エルサレム から離れないで、かねてわたしから聞いていた父の約束を待っているがよい。』


ここの約束と言うのは、


ヨハネによる福音書 14章 26節 の、この約束の事です。
     ⇩

『 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によって つかわされる聖霊は、あなたがたに すべてのことを教え、
また わたしが 話しておいたことを、ことごとく 思いおこさせるであろう。』


そして、さらに イエス・キリストは、こうも言われました。

マタイによる福音書 28章 20節 
の 特に 後半です。
     ⇩

「 見よ、わたしは世の終りまで、いつも あなたがたと共にいるのである。 」


つまり、イエスは 昇天されましたが、当時の使徒たちの近くで、いつも見守っていたということです。


( この点に関する詳しい解説は、後日、行ないたいと思います。)


ですから、使徒 1章 で、使徒たちが、12使徒の欠員を埋めるべく、
2人の者の 内の どちらを任命するかについて、
ヤハウェに祈っては いますが、普通に考えて、ここでマッテヤを任命したのは

『いつも あなたがたと共にいる』と言っておられた、
イエス・キリストであるということが、分かります。


そのように言える 理由の 一つ として、


他の11人は 直接 イエス・キリストの判断で任命されたのに、
マッテヤだけ ヤハウェが任命した となれば、道理的に考えても
おかしい、と言うことになります。


そして もう一つ 言える事としては、マッテヤについては、それ以降は 一度も聖書の記述に名前が、出て来ていないという点です。

つまり、そのことからも マッテヤが使徒の中で さほど特別な存在ではなかったと言えます。



ヤハウェから直接 任命を受けるような、特別な者で あったら、その後、何かの形で、活躍したなどの 記述があって、当然かも知れません。



では、その点で パウロは どうだったかと言うと、

前回、ガラテヤ 1:1 を ご紹介し、パウロは、唯一、イエス・キリストと、ヤハウェから直接任命された人物であった、と説明しましたが。



使徒行伝 からも見てみたいと思います。

まず、使徒行伝 9 章 を読まれると、パウロイエス・キリストによって どのように任命を受けたか、知ることができますが、

さらに、使徒行伝 22章 14節 を見ると、

ここで、アナニヤという人が、パウロに次のように述べています。

「 彼(アナニヤ)は言った『 わたしたちの先祖の神(ヤハウェ)が、あなたを選んで み旨を知らせ、かの義人(イエス・キリスト)を見させ、その口から声をお聞かせになった。···』··」




さらに 挙げると、
テモテへの第一の手紙 1章 1節
に このように書かれてあります。

「 わたしたちの救い主なる神(ヤハウェ)と、わたしたちの 望みである キリスト・イエス との任命による キリスト・イエス使徒パウロから ····」


ですから、確かに 12使徒たち と言うのは、一世紀 当時、教会の柱のような存在であった ことには違いなかったわけです。



ただ、パウロ使徒職に関しては、イエス・キリストのみならず、直接ヤハウェも関わった と言う点において 特異だった と言うことです。


今回は、12使徒(マッテヤを含む)
イエス・キリストの任命であったこと。

そしてパウロに関しては、イエス・キリストヤハウェからの任命であったことについて、知る事が出来ました。


では、ヤハウェは、なぜパウロには そのようにされたのでしょうか。


そのことについては、次回からさらに詳しくお伝えしていきたいと思います。

今回の内容は、ここまでとなりますが、

一つだけ最後に、 
読者の皆様に是非、黙想して頂きたい 聖句をご紹介したいと思います。
この聖句も ある意味 奥義です。

使徒行伝 9 章 15・16 節 です。

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