From KSRG ✰「 神の言葉 [聖書] は とこしえに残る 」(15)

°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°《 神の言葉 [聖書] は とこしえに残る 》−(15)

 

⬜ では、さっそく 今回の内容に入っていきたいと思います。

 

先回までの流れとして、

キリストの弟子の中で、イエス・キリストについて 最もよく理解していたのは、使徒パウロだった、というところまで 考えることができました。

 

 

それで、

パウロはコリント人への第一の手紙 11章1節で次のように言うことが出来たわけです。

 

「 わたしが キリストにならう者であるように、あなたがたもわたしにならう者になりなさい。」  (口語訳)

 

 

 

さらに、テモテへの第一の手紙  1章 1節  そして、11・12・16 節 で、 

 

1:1 「 わたしたちの救い主である神と わたしたちの希望である キリスト・イエスによって 任命され、キリスト・イエス使徒となったパウロから···

 

1:11    今 述べたことは、祝福に満ちた 神の栄光の福音に 一致しており、わたしは その福音をゆだねられています。

 

12 . わたしを強くして下さった、わしたちの主 キリスト・イエスに感謝しています。

この方が、わたしを忠実な者と見なして 務めに就かせてくださったからです。

 

16. しかし、わたしが憐れみを受けたのは、キリスト・イエスが まず そのわたしに限りない忍耐を お示しになり、わたしがこの方を信じて 永遠の命を得ようとしている人々の手本となるためでした。」(共同訳)

 

 

と このように言うことが出来ました。

 

 

       

ところで、

話は 少し 変わりますが、皆さんは、ルカ  と言う人物については どこまで ご存知でしょうか。

 

聖書の中では、ルカ自身の生涯 等 に関する記述は、それほど 多くはありません。

 

ただ、使徒行伝、また コロサイ人への手紙、そして テモテへの第二の手紙の中にも 僅か ながらですが、ルカについての情報が載せられています。

 

 

それら聖書の直接的 記述により、はっきり分かっている事としては、

 

パウロの2回目の宣教旅行の際と、

そしてパウロ自身、裁判を受けるためにローマに向かう必要があった時に(パウロの4回目の宣教旅行でもある)ルカが同伴していたということは分かっています。

 

 

さらに、ある歴史家の証言によると、パウロとルカが非常に 親しい関係であったと言うことを記していますが、

 

 

そのことは、使徒行伝 全体を概観してみても、一目瞭然です。

 

 

そして  先ほども 述べましたが、ルカは  パウロがローマで処刑される直前まで、パウロと共にいたようです。

 

 

 テモテへの第二の手紙 4章

 

これは、パウロが最後に書いた手紙ですが、( 時は 西暦 65年頃 )

 

その手紙の 4章 9 −11節 には、次のように書かれてあります。

 

「 ··· わたしの所に、急いで 早くきてほしい。

デマスは この世を愛し、わたしを捨てて テサロニケに 行ってしまい、クレスケンスはガラテヤに、テトスは ダルマテヤに 行った。

ただ ルカ だけが、わたしのもとにいる。

マルコを連れて、一緒に来なさい。彼は わたしの務めのために役に立つから。」

 

··· その時 パウロのもとにいたのは ルカだけだったということです。

 

 

ルカは、使徒行伝を筆記しておりますが、(書き終えた時期は西暦61年頃)

その内容は、イエスの他の弟子たち(目撃証人たち)の報告と、ルカ自身が見聞きした 事柄をまとめたものとなっています。

 

 

まず、これらの内容を 一旦 留めておいていただいて。

 

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さて、

一世紀には、神の教会 と言うものが存在していました。

 

皆さんは 教会と聞くと どのようなイメージをお持ちでしょうか。

 

 色々とあるかも知れませんね。

 

中には、宗教施設をイメージされる方も少なくないかも知れませんが ···。

 

 

それで、この機会に 確認の意味も込めて、神の教会 と言う ワードについて 少し まとめておきたいと思います。

 

 

まず、‘’ 教会 ‘’ の語源から考えていきますと。

 

 

* 教会 と訳されている ギリシャ語 「 エックレーシア」は   ‘’ 教会 ‘’と訳すよりも、 本来は ‘’ 会衆 ‘’と訳すべき言葉です。

 

 

因みに、ティンダル訳では、英語のコングリケーション(会衆)  と訳されています。

 

※ ティンダル訳:聖書を 初めて古代ギリシア語(コイネー)から 英語への 翻訳を手掛けた人物がウィリアム・ティンダル
現在では、ティンダル訳の聖書(新約聖書のみ)は、世界に 一冊しか残されていません。

 

さらに言えば、旧約聖書では、現在 私たちが 手にしている聖書においても 普通に “ 会衆 ” と訳されてます。

出エジプト 12:6 参照)

 

 

 

そして、神の会衆 と言うのは、旧約時代から ヤハウェの会衆だったわけです。

 

 

旧約時代には、ヤハウェイスラエル国民 との間に結ばれた 律法契約(モーセの律法)というものがありました。

 

 

それで、分かりやすく言うと、神の会衆と言うのは、ヤハウェから選別された国民(民全体)を表していたということです。

 

 

その モーセの律法契約が、新しい契約へと移行したわけです。

 

この辺は、少し難しく感じるところですが、

 

 

この ‘’ 新しい契約 ‘’ の当事者は、ヤハウェ と 14万4千人です。

 

そして 契約の仲介者が イエス・キリスト ということです。

 

 

つまり、イエスを頭(かしら)とした 14万4千人 で構成されている  ‘’ 新しい国民 ‘’  これが、新約聖書で言う 神の教会(正しくは神の会衆)ということです。

 

 

繰り返しますが、

この神の教会(神の会衆)と言うのは、キリストを土台とする、又は、キリストを頭(かしら)とする、キリストの体を表しています。

 

頭はキリスト、体の各 肢体は14万4千人ということです。

 

そして、神の教会(神の会衆)の成員である 14万4千人はヤハウェの   ‘’ 新しい国民 ‘’ としてヤハウェ により選ばれます。つまり、選別されるということです。( 現在は仮選別の状態 )

 

これが、新約聖書に記されている神の教会(正しくは神の会衆)の正しい意味になります。

 

 

このことは、パウロが手紙の中でも 詳しく書いていますので、その点については、後日 改めて 解説したいと考えています。

 

※ 因みに、新約聖書の中で一般的な意味で教会、あるいは 会衆に言及する時には、イエス自身を除いた 14万4千人を指す場合もあります。

 

それで、 これも 改めて ですが、

 

唯一 真(まこと)の神 ヤハウェ についても、聖書から見ていきたいと思います。

 

 

これから 紹介する聖句はすべて  写本の中に ‘’ヤハウェ‘’ と いう 神の名が 記されている 聖句の例です。

 

つまり 聖句の中で  ‘’ 主 ‘’ と表記されている部分が、写本では(神の名) ‘’ヤハウェ‘’ と表記されている 聖句の 幾つかの 例です。

     ⇩

 

申命記 4 章 39節 (新改訳)

「 今日 あなたは、上は天、下は地において 主 ( ヤハウェ)だけが 神であり、ほかに神はいないことを知り、心にとどめなさい。」

 

 

詩篇 83編 18節 (新改訳)

「 こうして 彼らが知りますように。

その名が主 (ヤハウェ)である あなただけが 全地の上におられる  いと 高き方であることを。」

 

 

ヨハネの黙示録 4 章 11節(新改訳)

「 主 (ヤハウェ)よ、私たちの神よ。

あなたこそ 

栄光と 誉れと 力を 受けるにふさわしい方。

あなたが 万物を創造されました。

みこころのゆえに、それらは存在し、また創造されたのです。」

 

これらの聖句から明らかなことは、唯一真(まこと)の神の名は ‘’ヤハウェ‘’ ということです。

 

ですから、

重要なことですので、繰り返しますが、一世紀に存在していたのは、神の教会 (会衆)、つまりは、

 ヤハウェ の教会 (会衆)

ということです。

 

 

では、  もう一度  ルカについての話に戻りたいと思いますが、

 

ルカは自分の耳で 直接 パウロから、次のような預言を聞かされました。

 

ルカが、パウロから聞かされた預言の言葉です。

     ⇩

 

使徒行伝  20章 28—31節

(口語訳)

「 どうか、 あなたがた自身に気をつけ、また、すべての群れに気をくばっていただきたい。

聖霊は、神が御子の血であがない取られた神の教会を牧させるために、あなたがたを その群れの監督者にお立てになったのである。

わたしが去った後、狂暴なおおかみが、あなたがたの中にはいり込んできて、容赦なく群れを荒らすようになることを、わたしは知っている。

また、あなたがた自身の中からも、いろいろ曲ったことを言って、弟子たちを自分の方に、ひっぱり込もうとする者らが起るであろう。

だから、目をさましていなさい。そして、わたしが三年の間、夜も昼も涙をもって、あなたがたひとりびとりを絶えずさとしてきたことを、忘れないでほしい。」 

 

これは 預言です。

 

 

それでは、次回、

この預言の言葉が、これまで  どのように成就してきて。

そして、 今の終末の期間に おいて今後どのように成就していくのか、解説していきたいと思います。

 

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 ❈  このシリーズでは 特に パウロが 特異な存在で、他のキリストの弟子たちと比べ 別格であるということについて 述べていますが、

それは 決して パウロを特別 高める目的のものではありません。

これらの情報は、それらを通して、唯一真(まこと)の神ヤハウェ に 賛美と栄光を帰する為のものです。

くりかえしますが、個人の人間を高めるものではありません。

高められるべきは、み子 キリスト・イエスを通し、ヤハウェ のみ ということですので、誤解の無いよう ご理解頂けたらと思います。

 

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