From KSRG ✰〈 聖書の疑問に対する答え 〉❷「 アダムが最初に使っていた言語は何ですか?この問いに対する答えは、今の我々にどのような教訓を与えるものとなりますか?」No.1
〈 聖書の疑問に対する答え 〉❷「 アダムが最初に使っていた言語は何ですか? この問いに対する答えは、今の我々にどのような教訓を与えるものとなりますか?」···· No.1
■ 現在、世界中に 6900 以上の言語が存在していると言われています。
では、最初の人間アダムは 何語を使っていたのでしょうか。
創世記 11章 1節 を見ると、そこには、
「 全地は同じ発音、同じ言葉であった。」
と書かれてあります。
そして、この 10・11章の 文脈を見て行くと、ハム の子孫である ニムロデという人物が 最初に全世界を統一しょうとした記述があります。
※ 補足情報 : 現在 大バビロンを構成している者たちは、このニムロデの子孫といわれています。
創世記 10:9 を見ると、この ニムロデについて 次のように 表現されています。
「 彼は主の前に力ある狩人であった。 それゆえ、『 主の前に 力ある狩人ニムロデのように 』と言われるようになった。」(新改訳)
「 彼は主の前に力ある狩猟者であった。これから『 主の前に力ある狩猟者ニムロデのごとし』という ことわざが起こった。」
(口語訳)
これは、周囲の人々が、
神に対抗する者(対抗できる者)としてニムロデを称えていたこと。つまり、それだけ ニムロデが権力と名声を有していた事が読み取れます。
少し 話を戻します。
それで、普通に考えるならば、最初に人類が使っていた言語と言えば、古代ヘブライ語と考えるのが妥当なのかもしれません。
ただ、この件に関しては、学者たちの間でも意見が分かれています。
それで、聖書の記述が正しいのであれば、紀元前 2269年 以後、バベルの塔の建設計画が阻止された、その時に約70種以上の言語に分けられて、それぞれ世界に散って行ったと言うことが分かります。
例えば、ヤペテの子孫は、
アーリア語族、インド、ヨーロッパ系、約14種族。
ハムの子孫は、ハム語族、アフリカ、アジア系、約30種族。
そして、セムの子孫は、セム語族、アジア系、約26種族。
(その他 数種族)
そこから様々な言語に発展してゆき、今日に至っていると言うことです。
ただ これらの説明は、バベルの塔の記述そのものを おとぎ話であると考える方々にとっては、すべて無意味と言えるでしょう。
では、バベルの塔の記述が、実際に起きた出来事と言えるのかどうか、考古学的 見地から考えてみましょう。
興味深いことに、考古学者たちは、古代バビロンの遺跡内、また その周辺に、数基のジッグラト(ピラミッドのような、階段状の神殿形式の塔)の立っていた場所を発掘しています。
その中には、バビロンの城壁内にあった エテメナンキ神殿の廃墟もあります。
さらに、その神殿の廃墟に関して、
新バビロニア帝国のネブカドネザル王の、数ある 記録によると。
『 その頂は 天に達するであろう、我は、エテメナンキの階段状の頂上を 更に高くし、それが 天の高さに匹敵するものとした。』
と、ネブカドネザル王が語った言葉が残されています。
つまり、その記録によると、その時代には、明らかに、バベルの塔の残骸が残っていたことがわかります。
また、それとは別に、
当時のバビロニアにいた者たちに関する文献によると、
バベルの塔の廃墟に関して、次のように述べているものも見つかっています。
『 この神殿の建築は、神々の不興を買った。
神々は 一夜のうちに、それまでに建てられたものを倒した。
神々は人を広く散らし、彼らの言葉を奇妙なものにした。
神々は 工事の進行を妨げたのである。』
さらには、ネブカドネザル王がバベルの塔の神殿塔を修復した事について、詳しく述べている 考古学上の発見物も残されています。
・ ・ ・ ・ ・
では、聖書の記述にもどります。
創世記 11章 8・9 節 を見ると、人々が全地に散って行ったことが記録されています。
さらに 創世記の 10章 25節 を見ると、セムの子孫である ペレグの時代にこの事が起きたと分かります。
ユダヤのある伝承によると、
実は、このセムの子孫のペレグとその家の者たちは、バベルの塔の建設計画に加わっていた と言われています。
つまり、それらの者たちは、セムの子孫でありながら、ヤハウェを崇拝していなかったということが分かってきます。
そうなってくると、
創世記からの伝承を受け継いでいたのは、誰でしょうか。
次回は そのことについて、詳しく話したいと思います。
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