From KSRG ✰ 「番外編」《 ヨハネの黙示録 11章13節 の 考察 》(2)

■ 今回は、先回からの続きの部分を解説していきたいと思います。


• この部分の預言を考察するにあたっては、先回でも言いましたように かなり難解な預言ですので。


1. まず 原語から解釈すること。

2. 旧約聖書のある預言を考察す
  る。

3. パウロの書いた ある手紙を考察する。

4. 聖書の預言の用法を理解した
  上で考察する。

5. 多くの聖書学者たちの意見も
考慮する。


これらの 助けを 手引きに ひも解いていくことができます。



それで…
先回は、大きな苦難の前に、14万4千人の中の ある者たちが 天に 一旦 上げられる、と言うところまで 話したと思います。
※( ここで言っている‘’天‘’と言うのは、ハルマゲドンの前に霊者として 集結するポジションのことではありません。これについては 後日また解説しますが、今回は ‘’地上ではない別次元‘’ とだけ言わせて頂きます。)

これは、14万4千人の 内の 残った者たちが 上げられない、という意味ではありません。


そうではなく
大きな苦難の前に、14万4千人の中の 一部の者たちが、まず 先立って 上げられるということです。


では、その時 誰が まず上げられるのでしょうか。


この 11章の文脈を見て頂くと 分かると思いますが、

14万4千人の中の、二人の証人
つまり、メッセンジャーを行なってきた 主だった人たち( 主になってメッセンジャーを行なってきた人たち )が まず 上げられるということです。


そして ····12節の後半には こう書いてあります。

「 彼らは 雲に乗って天に上っ
た。彼らの敵はそれを見た。」

このように書かれてありますが


ここで 言っている ‘’ 彼らの敵 ‘’と  
は誰のことなんでしょうか。


文脈を見ると分かりますが、

彼らが生き返った(立ち上がった)時に 苦々しい気持ちになり、非常な恐怖に襲われる者たちです。

それで、ここでは あえて 誰と、限定して書くことは しませんが、 読み取って下さったらと思います。


次に、

「 彼らの敵はそれを見た 」

とある、この ‘’見た‘’ と言う単語なんですが

これは 文字通り 物理的な意味で、つまり 肉眼で 見た という意味ではありません。

この「見た」というのは

‘’ 識別した ‘’ つまり
‘’ 認めざるを得なかった ‘’

という意味です。


それで
あくまでも 一例ですが、

この時 多くの キリスト教の信者たちは、自分たちが 携挙(けいきょ)されていない ということを悟ることでしょう。

そういう意味です。
もちろん キリスト教徒 だけではありませんが…。



そして 次に 13節を見ると

「 この時、大地震が起こって 」

   と書かれてあります。


* 聖書の預言を考察する際、
それが 文字通りの意味に理解すべきなのか、それとも 象徴的な意味として解釈するべきなのか、あるいは その 両方なのか  
大抵は まず 文脈で 判断、読み取ることができます。

この部分に関しては、文脈を見て頂くと分かると思いますが、

ここでの ‘’大地震‘’ は 文字通りではなく、象徴的な意味で解釈する必要があります。


では、この ‘’大地震‘’と言うワードを 象徴的な意味で解釈するとどのような意味になるのでしょうか。


総じて 大地震が起きた場合、
それまで 当たり前になっていたもの、 正常に機能していたもの、常識、概念
それらが 180度 覆ってしまいます。

そのような視点から 考えると、
ここで 言っている 大地震

これは、いったい 何を指しているのでしょうか


それは
大バビロンの崩壊です。
( 記事の最後に補足説明が有ります。)

つまり、この部分は
大バビロンが完全に崩壊して、
それから間もなく 大きな苦難に入って、ハルマゲドンの直前までのことを言っている、というふうに、読み取ることが出来るのではないでしょうか。


では、その後に続く―
「 都の 十分の一 は倒れ
その地震で七千人 が死に 」
と言うのは、

大バビロンが崩壊して、その後間もなく 大きな苦難に入り、
都の十分の一が倒れて、七千人が死ぬ と言う
そのような 簡単な意味ではありません。


「 生き残った人々が、驚き恐れて、天の神に栄光を帰した 」

と言う この部分も、

これは選別者のことでも また、
その期間中に改心した者のことでもありません。


これらについては、次回から 一つ 一つ 考察していきたいと思います。



·· ※ 補足説明 ···············

ヨハネの黙示録11:13の大地震が大バビロンの崩壊を指しているという 見解についての 補足説明

大バビロンの崩壊が このように「 大地震 」と書かれているのは高次元目線からです。

人間的な見地からすると、
(ある人にとっては)
ちょっとシステムが変わる程度ぐらいに思えるかも知れませんが…。
でも、大バビロンについて よく知る者にとっては、大バビロン崩壊は驚愕の事態です。
実は 歴史上 これまで一度も起きたことのない、重大問題、非常事態なんです。

大バビロンについて あまり知らなかった人にとっては ‘’そうなん ?? ‘’ これぐらいの程度の反応かも知れません。



ただ、 この部分の記述 ‘’大地震‘’ というのは あくまでも、高次元目線です。

ヤハウェはもちろんですが、み使いたちも この時をずっと待ってきました。

大バビロンが、歴史を通じて ずっとこれまでやってきた事を考えると…。

愛の神であるヤハウェ、そしてみ使いも、どれほど辛抱してこられたか。

これまで、大バビロンが行ってきた事については 、ずっと話して来ましたので もうお分かり頂けると思いますが、

一言で…、
多くの犠牲者の血に酔って来たと言う、聖書の言葉 そのものです。
そして その叫びは天(高次元)にまで達していたわけです。
ヨハネの黙示録 17・18章 を参照)

これまで、それらの存在を許さざるを得なかったわけですが
※( 聖書はその理由についても明らかにしています。)


要するに、その大バビロンの崩壊を
‘’大地震‘’と言う表現で表わしているわけですが、

それは重要な転換点であり、その後  世界中に与える影響を考えても、そのように表現するのは まさにふさわしいと言えます。 ····························