From KSRG ✰「 神の言葉 [聖書] は とこしえに残る 」(13)

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《 神の言葉 [聖書] はとこしえに残る 》―(13)




⬜ 今回から、いよいよ パウロについての 深掘り考察をしていきたいと思います。



まず、パウロの経歴から お話ししますと。


パウロは 当時の サンヘドリンの 一員 であった、ガマリエルから直接 旧約聖書に ついての 指導 教育を受けた人物です。


それで、パウロ自身も、いずれは サンヘドリンのメンバーになるつもりでいました。


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ここで 少し ‘’ サンヘドリン ‘’について解説しますと。


例えば、使徒言行録 5章 21節を見ると‘’最高法院‘’の ことが記されています。


新改訳 聖書の同じ箇所使徒 5:21 の脚注には、
サンヘドリン と記載されているのが分かります。


さらに、新共同訳聖書 (巻末の付録)用語解説 には、最高法院(サンヘドリン)について 次のように記載されています。
     
     ⇩

最高法院:ユダヤ人の自治機関。イエスの時代には、大祭司を議長とする 71人の議員で構成され、行政と司法の権限を持つ会議であった。ユダヤ教の律法に関する最高法廷として、死刑を含む判決を下す権限を持っていたが、最終的にはローマ総督の裁断を仰がなければならなかった。(マタ26:57― 27:26、使徒 5:17―42、22:30—23:35)

   .  .  .  .  


∼ 加えて言うなら、ユダヤ人で構成 されている、この サンヘドリン、現在の大バビロン(大いなるバビロン)の中枢の1つ とも言われています。
····これ以上は書けませんが。



では、もう一度 パウロ に話を戻します。


そのように、人間的な見地から言えば、パウロの将来の成功は約束されていたわけです。


なぜ パウロは そのような、恵まれた 境遇にあったのでしょうか。


それは、有力者であった、父親からの恩恵を受けていたということです。


パウロの父親は、貿易の仕事で 当時のローマ帝国に 多大な貢献をしたことで、通常 ユダヤ人 では 手に入れることが出来ない 、ローマ の市民権を得ていました。


そのように パウロの家庭は、かなりの財力も有していましたから、父親は、パウロを教育するにあたっては、

幼少期から 様々な言語、そして、様々な分野での教育を施していたということです。


そのような環境で育ったパウロは、相当な財力と学力がありました。


それで、当時の 最高法院 サンヘドリン はパウロユダヤ教 の英才教育を受けさせたということです。


ローマ帝国に対して 敵意を持っていた、サンヘドリン にとって、
ローマでの有利な立場を有し、様々な事情に通じている、パウロというのは、格好の人物でした。)


それで、ガマリエル がパウロに付きっきりで、指導し、英才教育を受けさせていたようです。


こうした事から考察して、パウロは ‘’ この世 ‘’ の学識に関しては、相当な知恵の持ち主だったことが分かります。


さらに、旧約聖書にも、相当 通じていました。


しかし、後にパウロは、そのような 、人間的な見地から見たら明らかに宝と思えるものに 関して、次のように述べています。



フィリピの信徒への手紙 3 章 7・8 節 (新共同訳)

「 しかし、わたしにとって有利であった これらのことを、キリストのゆえに 損失と見なすようになったのです。
そればかりか、わたしの主 キリスト・イエスを知ることのあまりのすばらしさに、今では 他の 一切を 損失とみています。
キリストの ゆえに、わたしはすべてを失いましたが、それらを 塵 あくた とみなしています。····」



このパウロの言葉からも分かることですが、
パウロは、福音を伝えるにあたって、人間的な見地から見た 知識、知恵と 言うよりも、神から与えられた知恵によって、ヤハウェに用いられ、14 もの手紙を書いたと言うことが出来ます。


❲ 中には、複数の言語や旧約聖書の内容とか、または 法律やその他 に通じていたことは、パウロが宣教を行なう際に、確かに役に立ったかも知れませんが、

例えば、ギリシャの様々な哲学、思想、神話、宗教。
また、ローマの思想、哲学、宗教、その他、占星術などの悪霊と交信する方法。
そして、パリサイ派の 規則集など。

( ※ 当時のパリサイ派の規則集は、モーセの律法の何倍もの数の規則を集めた物が、巻き物になったものだったと言われています。)

それに 加えて、ユダヤ社会での立場、地位。
そして、ローマでの、立場や地位、そして、将来の約束された成功。

そうしたものは どうでしょうか。

このようなものは、パウロにとっては クズも同然、逆に損失でさえあった、ということでした。❳


簡単にではありますが、これらがパウロの おおよその経歴です。



それで、このシリーズでは、パウロについて さらに 深掘り 考察をしていくわけですが、


前回も述べましたように、
パウロは、この終末の期間に置いても、ある意味 キーマン といえます。




例えば です。

テサロニケ人への第一の手紙
4 章 15―17 節 の 中程までを見ると、このように書かれてあります。(口語訳)
 
     ⇩

「 わたしたちは 主の言葉によって言うが、生きながらえて 主の来臨の時まで残る わたしたちが、眠った人々より先になることは、決してないであろう。
すなわち、主ご自身が 天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。
その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、
それから生き残っているわたしたちが、彼らと共に雲に包まれて引き上げられ、空中で主に会い、····。 」


さらに、


コリント人への第一の手紙
15 章 51― 52 節(口語訳) には、このように書かれてあります。
      ⇩

「 ここで、あなたがたに奥義を告げよう。わたしたちすべては、眠り続けるのではない。
終わりの ラッパの響きと共に、またたく間に、一瞬にして変えられる。
というのは、ラッパが響いて、死人は朽ちない者によみがえらされ、わたしたちは 変えられるのである。」



まさに、これは 預言 です。

ここの表現を見ると、
最終の ハルマゲドンの 決戦の前に、パウロは、そこにいるかのような表現を使っています。


そして、実は この聖句も、ある意味 奥義です。


このシリーズの ラストでは、この聖句の 奥義について 解説したいと思います。


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では 次回 から、

さらに、パウロの書いた 手紙の中から、今日の 我々へのメッセージ、そして 奥義をさらに深く考察したいと思います。



❈ このシリーズでは 特に パウロが 特異な存在で、他のキリストの弟子たちと比べ 別格であるということについて 述べていますが、
決して パウロを特別 高める目的のものではありません。
これらの情報は、 それらを通して、唯一真(まこと)の神ヤハウェ に 賛美と栄光を帰する為のものです。
繰り返しますが 、個人の人間を高めるものではありません。

高められるべきは、み子 キリスト・イエスを通し、ヤハウェ のみ ということですので、誤解の無いよう ご理解 頂けたらと思います。

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