From KSRG ✯「 神の言葉 [聖書] は とこしえに残る 」−(33)
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⬜ では、早速 ヨハネの黙示録 11章 7節に 登場してくる、獣の正体に迫って行きたいと思います。
但し、この獣に関しては、日本語訳 だけで解釈するのは難しいと思いますので、ギリシャ語から考えて行きたいと思います。
まず、ここで「 底知れぬところ」と訳されているギリシャ語ですが、
通常は、無意識、無存在、死んでいた状態、無活動、何も無いところ(から)などと訳される事が多いのですが、
この、11章 7節 の 「底知れぬところ」と日本語に訳されているギリシャ語は ‘’アビュッソス ‘’ の 変化形が使われており、本来ならば、先ほどのように訳すのではなく、
‘’ 広大な海 ‘’ と訳すのが適切です。
※ 実際にパレスチナ地方で使われている、ある現代ヘブル語聖書の訳によると、その部分を日本語に直訳した場合、広大な海、または、大海 になります。
そして、次に 「獣」ですが、
聖書の中で 獣は、基本的には 政治支配者や、世界強国 などを指すものとして使われる事が多いのですが、
ここで「獣」と訳されているギリシャ語は ‘’ クティノス ‘’ の変化形です。
通常 獣 と訳されている語クティノス ですが、ここでは その変化形が使われている事から、
17章で登場してくる獣とは別のものと考える事ができます。
興味深いことに、新共同訳聖書を見ると、この部分は “獣” ではなく、‘’ 一匹の獣 ‘’ と訳されています。
つまり、ここで言う獣は政治支配者や世界強国などではないと言う事です。
では、この獣はどのように解釈できるのでしょうか。
まず、この クティノス が、今回の11章 のような形に変化した場合、
字義的には、あるものが 自らの意思によって、ある対象となるものを左右する、影響を及ぼす、行動を束縛する、或いは、阻止する権限を有する者、という意味を持ちます。
そして、先ほど考えました ‘’ 底知れぬところ ‘’ と 訳されている ギリシャ語のアビュッソスの変化形ですが、
その語は ‘’広大な海 ‘’ と訳すのが適切であるという事でした。
聖書の中で、“ 海 ” は 一般の主立った人々を表しています。
そして ‘’ 広大 ‘’ ということですので、更に 広い範囲で、と考えることができます。
では、この 黙示録 11章 7節の底知れぬところからのぼってくる獣 の正体は何なのでしょうか。
ここまでの流れの中で、気付かれた方も居られるかも知れませんが ┅、
次回は、その正体を明らかにしたいと思います。
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